読書の習慣が無かった私が、読書にのめり込むようになったきっかけ

我が家の2本目の本棚。もう1本もいっぱい。

今日の記事は、「本を読まなきゃいけないとは思っているけど、いつもなんだか気が乗らないでいる」とか
「最近面白いことがない」という人に向けて書きました。

目次

学生時代、本を読む習慣は全く無かった

高校生だった時分は、肉屋さんのアルバイトで得た給与のほとんどがCDかギター関連に消えていきました。
大学生だった時分は、塾講師のアルバイトで得た給与のほとんどが生活費かCDかギター関連に消えていきました。
そういうわけで、本を買うためにお金が回せないでいました。

また、私は音楽を聞いていると本が読めないタイプです。
音楽が流れていると、「ここのドラムはちょっと後ノリになってる」とか、「ここのギターは1回目のサビと2回目のサビでフレーズが違う」というように、常に分析をするように聞きこんでしまいます。
音楽を聞きながら本を読んでも、内容が全く頭に入ってきません。
音楽好きの私は、本を読むのは後回しで音楽を聞いていました。

学生時代はこのように、本を読むという行為とは無縁の生活を送っていました。

突然始まる就職活動

大学生活は、とても真面目に授業に出席し、授業が終わったらすぐさま塾講師のアルバイトに向かっていました。
特に遊びまわることもなく、大学3回生が終わる頃には卒業研究を残すのみとなっていました。

3回生の3月、周りの同級生が何やら忙しくしている様子を感じました。
就職活動です。
私はこの時まで就職について全く考えておらず、突然「就職活動をしなければならない状況」になりました。

普通は友達同士で自然と就職活動について話題にするのでしょうが、
私は友達はほぼいないし、バンド活動も学外で行っていたので、同級生の動向をキャッチするのが遅れに遅れていたのです。

運命の出会い

突然始まった就職活動。何から始めていいのか全く分からず。
とりあえず向かった先は、ただで借りられる市立図書館の就職活動本コーナーでした。

就職活動本コーナーには、多くの本が並んでいました。
「SPIテスト対策?なんじゃそりゃ?」→ぱらぱらめくるも、試験を受けていないのでいまいちピンと来ず。
「面接の質問にはこう答えろ!」→これ全部覚えるの大変やな・・・。

と、いくつかの本を物色していると、ビビッとくる本がありました。

この本は転職の時に買い直した本なので2014年度版。

中谷彰宏さんの「面接の達人」、通称メンタツです。
毎年最新年度版が出版されていましたが、5年ほど前から出版されていないようです。

数ある就職活動ハウツー本の中でも、この本は『面接は「自己紹介」と「志望動機」を答えることにある』と明快な指針を示し、この指針を基本に事例紹介をするという、就職活動本としてはある意味普通ではないわかりやすい本でした。
図書館にあったのは古い版だったので、さっそく本屋さんに行き最新版を買いました。

この本を何度も何度も繰り返し読み、いくつかの会社の面接を受け、その年の5月には数社から内定をもらいました。
その数社のうち家電量販店に就職先を決め、2か月で就職活動は終わりました。

中谷彰宏さんの本を読みまくる

2か月で就職活動が終わり、卒業研究もそこまで本格化していない春先。
卒業に必要な単位は足りているので、学校の授業も出なくていい。
そんな状況なので、時間を持て余していました。今となってはうらやましい。

時間があったので、メンタツを読んでから中谷彰宏さんのことが少し気になって、図書館で著書を探してみました。
見つけたのは、「農耕派サラリーマンVS.狩猟派サラリーマン―会社を潰すのは誰か」という本。

正直に言うと、メンタツは学生向けの厳しい言い切り口調で、当時はあまり好きになれませんでした。
しかし、見つけた本はとても読みやすく、内容も興味深くぐいぐい引き込まれていきました。

それからというもの、図書館に行っては中谷彰宏さんの本を借りて、読んでは返し、また借りて、を繰り返しました。
時間が余っていることも幸いしてアルバイトに入る時間も増え、本を買うためにお金を使うようになりました。

読書に慣れると、さらに本が読めるようになる

就職して社会人になってからも、中谷彰宏さんの新刊が出るたびに本を買い、ブックオフに行き絶版本を探して買い、
とコレクターのように中谷彰宏さんの本を集めて読みました。

本屋さんに通うという習慣ができると、ふと目に留まる本も手に取って読むようになります。
雑誌やインターネットで見た興味のあることをちょっとだけ知りたいとき、
また、最近新しい情報が得られていないと感じたとき、本屋さんに足を運びます。
簿記に出会ったのも、本屋さんに通う習慣があったからでしょう。

本を読む習慣を身につけたいなら、まずは興味のあることを探す

本を読むと、今まで知らなかった知識や世界を知ることができます。
本を読むことは手段なので、本でなくても情報を手に入れることはできます。
しかもインターネットならば、無料で足を運ぶことなく簡単にある程度の情報が手に入ります。

しかし、わざわざ苦労して有料で手に入れる本から得られる高品質かつ膨大な量の情報は、
支払う金額以上に価値のあるものだと思います。
(もちろん、選んだ本がはずれだった、ということもありますが、それはそれでよい経験です。)

また、私のように全く興味のなかった分野の情報に突然出くわして、のめり込む(私の場合は職業まで変わりました)こともあります。

「本を読まなければ」と思っている方は、まず興味ある分野を自身の中ではっきりさせて、
関連ある本を探して読むことをおすすめします。

興味ある分野が自身の中ではっきりしない、「最近つまらないな、なんか面白いことないかな」と感じている方は、
スマートフォンから目を離して、本屋さんや図書館にふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか。
素敵な出会いがあるかもしれません。

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1979年(昭和54年)9月23日生まれ
大阪府茨木市出身
大学進学で神奈川県・東京都に移住。
結婚を機に愛知県に移住。
塾講師・PC販売員・塾教室長を経て会計業界へ。
2023年1月、税理士登録し独立開業。

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