「できない」ことを悲観しない~寝かしておいて時機をうかがう~

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仕事でもプライベートでも、やりたいことがあっても「できない」ことがあります。

時間的にできない、能力的にできないなど、最大限努力しても何かしら制約があって「できない」ことが生じます。

そんなときは、一旦そのやりたいことに向き合うことをやめてみます。

目次

エピソードを2つ

自転車に乗れなかった

私が4歳のときです。
補助輪つきの自転車を卒業するかと親の間で話になり、補助輪を外して自転車に乗る特訓をしました。

ところが、これが全く乗れませんでした。
何度練習しても、進みもせずこけてばかり。

近所に年下の女の子で既に補助輪なしで自転車に乗れていた子を知っていたので、
余計に悔しくて、その日以来自転車には乗りませんでした。

幼稚園に入ってそろそろ卒園間近、小学生にもなって自転車に乗れないのはまずかろう、と親の間で話になったのでしょう、
久しぶりに自転車の練習に誘われました。

気が乗らず、びびりながら自転車をこぐ5歳の私。
後を支える父。

「ぜったいはなさんといてや!」「わかったー」
「ぜったいはなさんといてや!」「わかったー」
「ぜったいはなさんといてや!」「わかったー」

あれ、声が小さくなってる。

と止まって後ろを振り向いたら、父は遥か後方。

久しぶりの練習でいきなり支える手を離した父。
かなりの距離を補助輪も支えもなしに、ひとりで走っていたのでした。

のんきに笑う父の顔に怒りを覚えたことは、今でもはっきり思い出せます。

連結会計がわからなかった

時はかなり進み、税理士試験簿記論の勉強をしていた頃です。

いろいろな学習する単元がある中で、連結会計がどうしても理解できていませんでした。
何回教科書を読んでも授業を聞いても、なぜかすんなり理解できません。
理解ができないので当然問題も解けません。

カリキュラムが進む中、連結会計ばかりに時間をかけていられないので、
私は連結会計を後回しにして、別の単元を勉強しました。

そうこうしている間に、試験直前の総合問題を解く段になり、いい加減後回しにしていた連結会計に手を付けました。
すると、以前なんであんなに理解できなかったのだろう、というくらいあっさり解けました。

できないからと悲観して放り出すのはもったいない

もともとは「やりたい・できるようになりたい」と思って始めたことも、
うまいこといかず「できない」と諦めてしまいたい気持ちになることもあるかと思います。

しかし、せっかく興味持って始めたのですから、少しうまくいかないだけで止めてしまうのはもったいないです。
これは、仕事の取り組み方でもいえることです。

税務が嫌でやめたい時期があった

実は私、会計事務所に勤めていたにもかかわらず、1年と少しで一般企業に転職をしたことがあります。

税理士試験に2科目合格して転職活動をし、憧れの会計業界に就職できたのですが、
これまで全く事務作業を仕事として行ったことがない人間が、
事務仕事が業務の大半である会計業界に入ってしまったがために、
ペースや仕事の段取り進め方が全くわからず、ミスをしてばかりでした。
今から思うと最初だから当然なのですが、当時はとても落ち込みました。

他人と力を合わせて作業分担して仕事をしたこともなかったので、先輩や同僚との人間関係がうまくいかず、
その会計事務所は1年と少しで辞めてしまいます。

「税務は自分に向いてないのかも。簿記が好きなんだから会計だけできればいい」と思い、
一般企業の経理部に転職します。
その間も税理士試験の勉強はしていました。
しかし、その一般企業は仕事量が多く、なかなか勉強時間が取れずにいました。

経理部で数年勤めている間に、税金を納める納付書の書き方を忘れている自分に気づいてしまいます。
「あれ、税理士になりたくて税理士試験の勉強しているのに、納付書の書き方の実務も忘れているなんてこれはまずい。早く税務に戻らないと。」
と、一般企業を退職して会計事務所に転職することを決意します。

そしてまた紆余曲折ありながらも、今に至ります。

距離をとったり時間を置いたりするのも悪くない

真面目が過ぎるほどに向き合うのではなく、一旦距離を置いて休んでみるのも一つの手です。

何かしら環境が変わって、できなかったことが改善することも多々あります。
どうしてもうまくいかないときは、手を休めてみるのも一つの方法です。お試しください。

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1979年(昭和54年)9月23日生まれ
大阪府茨木市出身
大学進学で神奈川県・東京都に移住。
結婚を機に愛知県に移住。
塾講師・PC販売員・塾教室長を経て会計業界へ。
2023年1月、税理士登録し独立開業。

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