税理士試験には、理論問題と言って、
事例を出題され、「税務上の扱いがどのようになるか」という問題が出題される科目があります。
税法の条文を覚え、試験当日は何も見ずに覚えた条文を書きます。
当時B4用紙に多いと8枚ほど、びっしり書きます。
受験生は、資格予備校(TACや大原)から与えられた、税法の条文を簡素化しまとめたテキスト
(理論マスター、理論サブノートと呼ばれているテキストです。)
を、毎日毎日読んだり書いたりして覚え、試験当日に臨みます。
ちなみに私はとにかくひたすら何回も読む派でした。
今回は、そのテキストにどのようにマーカーを引くか、という記事です。
前提は、書いてあることは全部覚える。
受験生の間でよく話題になるのは、
「テキストに書いてあるもののうち、優先順位をつけて覚える」
「では、どの条文を優先的に覚えるか」
という事ですが、
私は「書いてあることは全部覚える」派でした。
上記の通り、そのテキストに書いてあることは、
「条文を簡素化したもの」であり、「条文」ではないからです。
さらに端折ってしまうと、重要な部分が抜けて解答にならないからです。
試験に合格するには、条文を丸々書く必要はありません。
条文は非常に複雑に網羅的に記載されているため、
全てを書くと、与えられた事例に対しての適切な解答ができません。
(スペースと時間が足りない。)
そのための「簡素化したテキスト」を、資格予備校は何年もかけて洗練させてきているわけです。
では、どのようにマーカーを引くか。
さて、通常はマーカーを「重要なところに引く」と思いますが、
先ほど書いた通り、そのテキストに書いてあることは、
全てが「重要なところ」なので、通常のようにマーカーを使うと
マーカーだらけのテキストが出来上がります。
私は、マーカーは「タイトルに引く」方法を採用していました。
タイトルに引くことで、「タイトルと本文を1つの固まりとして視認できる」ようになります。
そうすることで、タイトルと本文をセットにして集中して覚えることができます。
条文構成になぞらえると
大タイトル→〇条
赤タイトル→〇項
青タイトル→〇号
緑タイトル→イロハ・・・
紫タイトル→それ以下
という認識でいました。
色は、ご自身の好きな色をお選びください。
とても時間がかかるが、効果は抜群。
この方法をとることで、法人税法に合格した年の
TAC実力完成答練での理論の平均点は、50点満点の48点くらいとれていたように思います。
今回のサムネイル画像は、合格した年の理論マスター。
試験2日前に、「これ出そう。覚えなきゃ。」と右上の付せんを貼った
「中小法人等の定義」が丸々そのまま試験に出たという
自分の中では衝撃的な1ページ。
真っ白なテキストで文字だけを何回も何回も読むのは、私には効率が悪かったです。
タイトルと本文を固まりで覚えたほうが、早く正確に覚えられました。
理論暗記で苦しんでいる方は、お試しください。