私は、日商簿記3級から税理士試験を終了するまでに13年の月日がかかりました。
かたや、知人は仕事をしながら3年で5科目合格し、終わらせていました。
余談ですが、TACの3年5科目コースを3年できっちり終わらせるともらえる報奨金みたいなのもらってました。
ちょっとうらやましかった。
そんな彼が発していた言葉で、1つだけ強烈に覚えていることがあります。
合格したかったら、どんなことしても合格できる環境を作るって!
彼は試験に合格して、いろんな人にいろいろな事を言われたらしいです。
相談も受けたそうですが、アドバイスをすると、
「仕事が忙しすぎて、時間が取れない。」
と返事が来たそうです。
彼は、毎朝5時に起床して7時には職場に到着し、勤務前に2時間勉強。
定時で仕事を終わらせTACに向かい、自習室で教室が終わるまで勉強。
休みの日も朝から晩まで。
TACの講師の間でも噂になり一目置かれる存在だったようです。
有言実行の彼は、アドバイスが他の人に響かないことを嘆いておりました。
「本当に仕事が忙しかったならば、勉強できる職場に転職すればいいだけ。」
と。
人それぞれ、いろんな環境に置かれているので、
そんなに簡単に転職すれば「いいだけ」と私は思いませんが、
本当に税理士になりたかったら、勉強できる時間を確保するよう、
何としてでも工夫しなければならないでしょう。
時間確保その1 -朝7時に自習室到着-
私は、幸いにも試験勉強していることについて家族から理解を得ていたので、
休みの日は朝7時にTACに到着するために朝6時半には家を出て、
1番乗りで到着して勉強していました。
TACの入っていた名鉄百貨店メンズ館のエレベーターが7時にならないと動かないので、
7時にエレベーター前につくように行動しました。7時につけば絶対1番乗りです。
もう移転してしまったので、この方法は通用しませんね。
直前期は、9時に到着だと席が埋まっていて、全く勉強できないので、この作戦でした。
帰りは、教室を出るのが1番最後の時もありましたし、17時くらいで帰ったこともありました。
勉強の予定次第で、帰りの時間は柔軟に決めておりました。
時間確保その2 -Twitterで期限付き引退宣言-
それ以外に、SNS断ちをしていました。
「試験当日まで、こもりまーす」とTwitterで宣言して、
Twitter見ている時間を、テキスト等を読む時間にあてました。
息抜きに、勉強し終わった帰りの電車内だけ見ることはしてました。
最新の税法のことをつぶやいている方もおり、勉強になることもありますし。
自分から発信することはありませんでした。
発信すると、反応がついつい気になってしまうので。
時間確保その3 -絶対座れる電車を確保-
東京で生活していた当時、電車で座ってテキスト等を読めるように、
始発駅であえて電車を1本見送っていました。
東京の通勤ラッシュで立ってテキストを読むのは、至難の業です。
当時は簿記論・財務諸表論を勉強していたので、
かばんには会計法規集(辞典ほどの厚さの本)が入っておりました。
それもあって、立って読むのは不可能でした。
それでも、合格しないときは合格しない。
13年かかりましたから、きっとこの程度ではぬるいのでしょう。
13年の内、勤務時間が長い会社に勤めていた頃は、
疲れて全く勉強できていない期間もありました。
勉強できないのは問題だと感じたので、その会社は数年で退職させてもらいました。
ご迷惑をおかけしたことは、今でも申し訳なく思っております。
今回伝えたかったのは、
「自分の目標達成を1番に考え、環境を作る努力をしましょう」
ということです。
何かに遠慮していては、いつまでも達成しないような気がします。
ただし、迷惑をかけない方法で、という条件付きです。
世間は狭いなぁ、と思うことが多々。