そういえば、「つぼあに」を名乗っている理由を書いていませんでしたね。
別に自分で勝手に名乗りだしたわけではないんですよ。
1995年12月9日
高校1年生の冬。家でギターを弾いていたら
母親が家に帰ってきて、
「なんか、駅前に新しい楽器屋さんできるらしいでー。」
と、1枚のチラシを持っていた。
高校生になって、軽音楽部に入っていた自分にとっては、結構気になる話題でした。
当時、幼馴染と中学の同級生と同級生のバイト仲間と弟と自分でバンドを組んでいて、
バンドで練習スタジオに入って練習をした後、駅前のミスタードーナツにてドーナツを食べるのがお決まりでした。
そして、いつものようにドーナツを食べていると、自然と新しくできる楽器屋さんの話に。
「そういえば、楽器屋さんできるらしいで。」
「明日ちゃうかったっけ?」
「マクドの上らしいで。」
「すぐそこやん。行ってみようやー。」
と興味津々で、半地下になっているマクドの上に行きました。
シャッターが開いていたものの、よく様子が見えないので、
そーーーっとのぞき込んでみたら。
運命の出会い
「きたーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
と、中から叫びにも似ためちゃめちゃ大きな声が。
人が出てきて、
「やっときた!明日オープンやのに、だーーれも見に来てくれへんかったから心配やったわ!」
と、とても嬉しそうに話してくれました。
その人こそ、ジャックのヒゲおやじ(当時ひげはなかった)眞柴さんでありました。
びっくりギターズには大変お世話になりました。
楽器のことを教えてくれたのはもちろんのこと、
夏休みにはシャッターが開く前から閉じるときまで居させてもらったり、
高校に居場所がなくて辞めたくて仕方なかったときも、何も聞かず居させてくれたり。
数えればきりがないほどのエピソードがあります。
つぼとつぼあに
さて、練習終わりのお決まりはミスタードーナツだったのが、
そんなこんなでびっくりギターズに寄るようになったわけです。
ここでややこしいのが、うちのバンドには坪内が2人(弟と私)がいます。
名字で呼ばれると、どっちのことを呼んでいるのかがわからない。
いつしか、弟が「つぼちゃん」自分が「つぼあに」と呼ばれるようになりました。
基準が弟なことが自分の中では大変珍しく(たいてい弟が「坪内くんの弟」と呼ばれていたので。)、新鮮に感じた記憶があります。
つぼあにを名乗る理由
びっくりギターズは、なかなかに偉大な楽器屋だと思っていて、
当時同じように入り浸って通っていた同年代の人たちが、今やビッグなミュージシャンになっています。
日本の音楽史に名を残すと言っても過言ではないのかなと思っています。
そんなライブハウス・楽器屋さん『ジャックライオン/びっくりギターズ』のホームページはこちら。
そんなビッグになった人たちや、なっていなくとも頑張っている当時の仲間たちを、
ずっとインターネット越しに追っていたんです。
ある種憧れのような羨望の眼差しで。
自分はといえば、好きな音楽を我慢して勉強してたけどなかなか結果が出ないという状況だったのが
税理士になって、やっと実名で旗揚げできました。
ようやく、当時の仲間たちに胸張って会えるかな、どこかで見つけてもらえるかな、と思い
みんなが親しみを込めて呼んでくれた「つぼあに」を名乗っています。
もちろん、今まで出会った人や、これから出会う人にも、
当時の仲間たちと同じように親しみを込めて「つぼあに」と呼んでもらえたらうれしいです。
親しみを込めて呼んでもらえるように、もっと頑張ります。
よろしくお願いします。