雑談下手な人が、それなりに雑談できるようになるには

山科なす。山科の駅前商店街に飾られている風船(?)

昨日、電車に乗りました。
優先席が空いていたので座ることにしました。

数駅進んだところでご高齢の女性二人組が乗っていらしたので、
私はそのお二人に席を譲ろうと立ち上がりました。

お二人はいったんは遠慮されましたが、私はどうぞどうぞと席を譲りお二人は並んで座られました。

また数駅進んだところでお一人は下車され、残った方から
「空いたのでどうぞ」と声をかけらました。

せっかく勧めていただいた手前、座らないのは申し訳なく思い隣に座ると
その女性から
「どうも譲ってくださってありがとう。もう歳を取るとしんどくて。」と話しかけられました。

女性には失礼かと思いましたが、『おいくつでいらっしゃるんですか?』と尋ねたところ、
その方は88歳だとおっしゃいました。
(背筋もピシッと、お洋服もパリッとされていたので、88歳には全く見えませんでした。ああいう88歳になりたい。)

その後もしばらく世間話を続け、その女性は目的の駅で降りていかれました。

昔の自分だったら、話しかけられても全く話さず過ごしていただろうなー、
なんで雑談ができるようになったんかなー、と思い返していました。

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昔の自分は、人に興味がなさ過ぎた

以前の私は、自分から人に話しかけようともしていませんでしたし、
話しかけられても話がすぐに終わるようにしたり、人と話さずに済むよう一人で行動していました。

どちらかというと人と話すことが苦痛だと感じるくらいに、周りの人に興味がありませんでした。

なぜ周りの人に興味がなかったのかは、今となっては思い出せませんが、
もしかすると、当時は自分は他人より劣っているという劣等感を持っていたのかもしれません。

周りの人は私のことを劣っていると思っている、そんな私と話したい人などいないだろう、
と勝手に思い込んでいました。

そんな風に考えていたので、人と話す時には「相手に不快な思いをさせまい」と、とても緊張していました。

雑談ができるようになるために、心掛けたこと

そうは言っても、雑談しなければならない場面は必ずあります。
こちらが黙り込んでしまっては、その場の雰囲気を壊してしまうでしょう。

そんな時に雑談をするために心掛けていることをご紹介します。

他人は、「自分に対して何の感情ももっていない」と思い込む

雑談が必要な場面というのは、初対面であったりそこまで深い関係ではない人と話す時ではないでしょうか。
そんな人が、私に対して悪い感情を持っているはずがない、と思うようにしました。

実際に話し相手も私のことがよくわからないから、差しさわりない雑談を振ってくるわけです。
そんな相手が私に対して劣っているという感情をもっているはずもない、
と思うことで、まずは自分自身が緊張しないように努めました。

相手に話してもらうために「質問をする」

もともと私は話すのが苦手です。
話すのが苦手なのに、自ら話そうとするからしんどいわけです。

そこで、発想の転換で「相手に話してもらう」ようにしました。

相手に話してもらうためには、話しやすい状況を私が作らなければなりません。
相手が話しやすい状況を作るには、相手に質問をすればよいのだと気が付きました。

どこから来たのか、最近興味を持っていることは何か、この1週間であった一番面白い話は何か、
など、質問をすればそれにこたえる形で話してくれます。
相手も、話題を提供されれば雑談ができる(ように感じる状況ができる)から、
もしかしたら助かったと思っているかもしれません。

ややテンション高めに返事する

せっかく話してくれた話題に、全く返事をしなかったら雑談は続きません。
それどころか相手に失礼です。

そこで、私は返事や相槌を少しオーバーにすることにしました。

冒頭の電車内での話の中で「88歳である事がわかったとき」には、
(本気で驚いたこともありますが)『えーーー!全然そんな風には見えないですねー!』と
テンション高めに(車内なので声は小さめに)返事をしました。

そうすると、話す側としても相手に話が伝わったのだとわかりやすいと思います。

私と話して「よかった、楽しかった」と思ってもらえるよう心掛ける

私の心の持ちようなので、とてもあいまいな項目ですが、こんな私と話してくれるのだから、
せめて相手には「坪内と話してよかった、楽しかった」と思ってもらえたらいいなと考えています。

せっかくお相手の貴重な時間と話題をいただくわけですから、不快に感じさせるわけにはいかないなー、と思う次第です。

話し相手の持っている「私にはない部分」がわかると面白い

雑談していて面白いと思うのは、相手に「私にはない部分」を見つけたときです。

この1週間で、人と話して面白いなーと思ったエピソードは、

  • 88歳でシャキッとしているのは若い頃にスキーで足腰を鍛えていたからではないか(上記の方)
  • バックパッカーとしてインドを半年かけて周った行政書士
  • 前職がパチンコ屋の店長である大手保険会社の営業
  • 開業と同時に従業員を3人雇った税理士
  • 自身で4代目になる税理士事務所職員(その人は資格勉強中)
  • 税務調査に入る側だった元国税局勤務の税理士
  • めっちゃ良質なクロコダイルの皮をたくさん仕入れて顧問税理士に怒られたオーダーメイドシャツ屋
  • ペットサロン開業当初の経営者

の方々の話です。
自分では経験できないことをいろいろと話してくださり、とても面白かったです。

雑談できるようになって、面白い話が引き出せるので人と話すことが楽しくなってきている今日この頃です。
雑談が苦手だと感じている方は、よろしければ今日の記事のことを参考にいろいろお試しください。

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1979年(昭和54年)9月23日生まれ
大阪府茨木市出身
大学進学で神奈川県・東京都に移住。
結婚を機に愛知県に移住。
塾講師・PC販売員・塾教室長を経て会計業界へ。
2023年1月、税理士登録し独立開業。

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