「経験不足」だから「独立できない」という論理は正しいか

先人の失敗に学ぶ。

税理士に限らず、修行を終えて独立する際に誰しも1回は
「経験不足だから、独立は早いのではないか、独立するのは不安だ」と考えるのではないでしょうか。

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経験したことが「ある」よりも、「ない」方が断然多い

私は税理士として独立しましたので、例示が税理士のことになりますが、
税理士業務はとても多岐にわたっているので、開業してから初めてする業務もたくさんあります。
例えば、自分の看板でお客さんを獲得するとか、税理士試験や実務で全く扱ったことがない事象の依頼を受けることが挙げられます。

経験したことがないから独立に二の足を踏む、というのは不安な気持ちもわかりますが、もったいないです。
確かに失敗すると、お客さんに迷惑をかける(しかもインパクトが大きい)ので心配になります。

重要なのは、いかに失敗しないように又は失敗しても命綱をたくさん作っておくか、ということです。

失敗しないようにするために

失敗しないようにするためには、

  • 実務書読んで勉強して、頭の片隅に置いておく
  • 相談できる同業者の知り合いを増やす(お金を払ってでも相談する)
  • 税理士職業賠償保険に加入する(失敗しても自分への被害は最小限にとどめる)
  • 貯金しておく(最悪資格を剝奪されても生きていけるようにしておく)

というように、準備しておくことが大切かと思います。

以前勤めていた会計事務所のボスに言われた言葉で印象的な言葉があります。
「命を直接扱う仕事ではない我々の仕事はありがたい。失敗してもお金で解決できることがほとんどだ。」
と言われました。
確かに自分の懐にあるお金が減るだけであれば、お金を使う量を減らすかまた増やせばいいだけです。

お客さんに迷惑をかけないように失敗しないことが大前提ですが、
独立したいのに、「失敗しないようにするために独立しない」というのは本末転倒のように思います。

独立したいと思うほど実力がついてきたなら、ぜひその力で多くの人を幸せにして欲しいと思います。
私も道半ばですが、依頼してよかったと言っていただけるよう、もっと頑張ります。

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1979年(昭和54年)9月23日生まれ
大阪府茨木市出身
大学進学で神奈川県・東京都に移住。
結婚を機に愛知県に移住。
塾講師・PC販売員・塾教室長を経て会計業界へ。
2023年1月、税理士登録し独立開業。

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