私が簿記に初めて触れたのは、上場会社の塾部門で教室長として勤務していた28歳の時でした。
当時、「何かおもしろいことないかなー」と本屋をふらふらしていたら、
ふと資格の棚の前で足が止まり、日商簿記3級の教科書に目が留まり、
手に取って見てみて、「うわっ、おもしろー!」と興味を持ったことがきっかけでした。
そこから、趣味で日商簿記3級を独学で勉強することになるわけです。
ですので、実家が商売をしていたとか、商業高校に通っていたとか、
ましてや親類が税理士だったなんてことはなく、
それまで簿記には縁もゆかりもありませんでした。
月日は経ち、日商簿記3級・2級を独学で取得し、
税理士の資格を取得し、専門学校の簿記講師をするまでに至りました。
その中で、簿記の力をつけるにはこうしたらいいんじゃないか、
と気づいたことを自分なりの考えとしてまとめてみます。
まずそもそも「簿記」とは何なのか
簿記とは、企業の経済活動を一定のルール(会計基準)に従って記録・分類・集計し、財務諸表などの会計報告書を作成するための技術です。
したがって、簿記の力がつくということは
・ルールを覚えている
・ルールを適用するための前提条件が認識できる
ということだと考えます。
簿記の学習の段階
簿記の力がつくには、段階があると考えています。
1:経済活動を正しく認識できる
2:認識した経済活動を、簿記のルールに従って仕訳として表現できる
3:仕訳を集計して、財務諸表にまとめる
これらの段階が正しく踏めることが、簿記の力があるということになります。
次回以降の記事にて、簿記の力をつけるには各段階において何をすればよいかを書いていこうと思います。
(次回以降はもうちょっと早めに書いていこうと思います・・・。)